FORNAX MUSIC および 東京音楽制作合同会社のCD・楽譜の販売をしております。https://fornax.jp
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【楽譜】ハガニア・プレリュード
¥8,800
ハガニア・プレリュード Hagåtña Prelude 作曲:加藤大輝 編成:小編成 グレード:3 ハガニアとは、グアムの中心に位置する地域です。グアム最大の教会「ハガニア大聖堂」もあり、とても美しい街です。 この曲は急- 緩- 急の3 つの場面からなります。急の場面では、現在のハガニアの美しさを称えるような音楽を目指しました。緩の場面は、ハガニア大聖堂にも通じますが、祈りを表現しました。どのような祈りなのかは、あえて伏せますが、ハガニアの歴史を調べていただくとヒントになるかと思います。 私自身が中高生の頃は、アメリカ系の作曲家の作品が大好きでした。指導をする側になり、日本の編成に合った作品が少ないことを知りました。ホルンやトロンボーンは2nd までしかないのに途中にdiv. が出てきたり、打楽器が7 人以上必要であったり…。ハガニア・プレリュードは、アメリカ風の作風をベースにしつつ、日本のバンド( 特にスクールバンド) の編成に合わせて作曲しました。バスクラリネット/ バリトンサックス、ホルン2nd/ トロンボーン2nd は、それぞれどちらかがいれば演奏可能です( もちろん、2 パートとも揃っているのが理想ではありますが)。 打楽器は、ドラムセットを使えば1 人でも演奏可能です。(その場合のパート譜もオプションで用意してあります)
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【楽譜】花橘の香
¥13,200
花橘の香 和歌の印象による幻想 When I breathe the fragrance of the mandarin orange blossoms 作曲:石原勇太郎 編成:小編成 グレード:3.5 五月待つ 花橘の香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする ― よみ人知らず 古今和歌集第三巻に、このような和歌が収録されています。「5月に花を咲かせる橘の香りが、今は別れてしまった恋人を想い起させる」というような意味です。橘の花というのは、実は古今和歌集の時代よりも昔、万葉集の時代にも、すでに和歌に取り上げられているほど人気のある花です。当時の人々は、橘の花と葉、そして実の美しさが時を超える存在であると信じていました。そんな当時の人々の普遍的な想いと、恋人の懐かしさという個人的な想いが融合し、独特の風情を醸し出している和歌です。 この和歌から感じる印象―つまり、言葉自体の響きであったり、よみ人の想いであったり、歌が思い起こさせる当時の人々の生活などの、この和歌が放つ雰囲気から「花橘の香」を作曲しました。全体は大きく5つの部分に分けることが出来ます。各部分の解説を簡単にしておきます。 冒頭~作品の最も重要な部分です。ヴィブラフォンと木管楽器によって奏される和音が作品全体の響きを支配しています。その響きの中でトランペットによって、作品の重要な動機が提示されます。この動機が、作品のあちこちに登場します。 B~8/6拍子になるこの部分は、「想い出」の部分、とでも言えるかもしれません。橘の花の香り(冒頭の響き)が、昔の恋人と共に過ごした時間を想い起こさせます。特にこの部分は、流れるような動きが大切になりますが、ところどころ現れる休符も大事にしてください。 F~ここは中間部にあたりますが、フルートのソロが中心になっています。フルートの澄んだ音色よりも、竜笛や尺八などのような日本の笛の音色に近づけてみてください。日常的ではない時間感覚をよく味わってもらえればと思います。ここでのクラベス(拍子木)も、世界を作る重要な要素であることも忘れないでください。 H~ここからは、土俗的な踊りのような場面です。低音のオスティナートの上で力強い音楽が奏でられます。しかし、ふっとB以降に現れた楽節が顔を現します。「想い出」は再び燃え上がりかけますが、それも踊りの狂乱の中に沈んでいってしまいます。 L~クライマックスとなる部分です。冒頭の響きが明確に再現され、重要な動機から生まれたアルト・サックスのソロが、動機の最終的な形であるAffettuosoの楽節~クライマックスとなる部分です。冒頭の響きが明確に再現され、重要な動機から生まれたアルト・サックスのソロが、動機の最終的な形であるAffettuosoの楽節を導き出します。またもB部分の「想い出」のカケラが顔を覗かせ、曲は幕を閉じます。を導き出します。またもB部分の「想い出」のカケラが顔を覗かせ、曲は幕を閉じます。 日本の音楽は、西洋の音楽とは異なり「間」を重視します。拍節通りに進む西洋の伝統的な音楽に対して、日本の音楽はひとつの音との対話と、非日常的な時間感覚の中での演奏が伝統的に行われてきました。そのことを少し意識して、この解説冒頭に載せた和歌を何度も読み、その意味を自分なりによく考えて作品と向き合ってみてください。
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【楽譜】雪降る夜に
¥13,200
雪降る夜に In Snowy Night 作曲:下田和輝 編成:小編成 グレード:3 「雪降る夜に」は、CD『吹奏楽コンクール自由曲レパートリー集vol.1「ハガニア・プレリュード」』(発売元: 東京音楽制作合同会社)に収録する作品として、2015 年8 月~9 月にかけて作曲されました。 この作品では、雪が降る寒い日の幸せな家族団らんの様子をモチーフにして、その温かな情景を映画音楽のように表現しています。前半と後半の[Allegro leggiero] では、家の中で暖かくしてワイワイ遊んでいる子供やクリスマスを待ちわびている子供、そしてそれを温かい目で見守る大人達の様子が描かれています。前奏や中間部分では、シチューやポトフなどの体が温まるような洋食を食べながら一家団らんのひとときを過ごす家族や、雪がしんしんと降っている夜の情景などを表現しています。曲全体を通して、人間の、そして家族の温かさを前面に出した作品となっております。 【演奏上の留意点】 この作品は多くのオプショナルパートが設定されており、最小9 人から演奏が可能となっています(工夫次第では8 人でも)。打楽器についても0 人から6 人以上まで対応できるように構成してありますので、様々な編成の楽団で演奏することが可能です。 37・38 小節目や87・88 小節目、200・201 小節目にあるTrb.2,Euph. のマメ譜は、打楽器のS.D. がいない時にのみ演奏しましょう。逆にS.D. がいる場合はマメ譜を省いて演奏しましょう。 Perc.1 は1 段の中にいくつもの打楽器が書かれてありますが、打楽器の人数が少ない場合はDrums で統一して1 人で演奏することも可能となっております(例えばBass Drum はキック、Crash Cymbals はFoot Hi Hat(open) というように)。ただし39・202 小節目からのHi Hat(closed) は打楽器の人数が多くてもそのままHi Hat の楽器で演奏して下さい。
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【楽譜】「薔薇乙女の覚書き」による前奏曲【吹奏楽版】
¥13,200
「薔薇乙女の覚書き」による前奏曲【吹奏楽版】 Prelude with Melodies of“Rose and Maiden” 作曲:尾崎一成 編成:小編成 グレード:3 この曲の題名は、イタリアの小説家であり哲学者でもあった、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前の覚書』という著作に由来するものである。このエーコの著では、20 世紀半ばに限界を迎えたアヴァンギャルド芸術への解決策として、「ウィットやアイロニーに富んだ」芸術が挙げられている。簡単に言えば、それはカリカチュア(風刺画)的なパロディである。それは例えば、写真家バーバラ・カートランドや現代画家の森村泰昌のように、自己の肖像画と過去の名画を組み合わせて新しい作品を生み出すといった作品を指す。今回私はこれらの絵画の例に倣い、クラシック音楽における「薔薇」と「乙女」のメロディを寄せ集めた曲を書いてみたいと思い立った。そこで私は「薔薇」と「乙女」の名がつく作品を探してみた。そしてそれらの作品に現れるフレーズを自分なりに作り変え、曲中に組み込んだ。曲は3 楽章構成で、それぞれに「戦い」、「子守唄」、「謝肉祭」と副題が付けられている。引用は2 楽章と3 楽章に現れる。1 楽章には引用がないが、作曲時にはシューベルトの弦楽四重奏曲からインスピレーションを得ている。
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【楽譜】たそがれの狐
¥17,600
たそがれの狐 Fox into the Magic Hour 作曲:今村愛紀 編成:小編成 グレード:3.5 「たそがれ時」と呼ばれる日没後の薄明の時間は、写真家の中で「マジックアワー」とも呼ばれ、一面が金色に輝く幻想的な写真が撮れる時間帯として知られています。 この曲を作曲するにあたり、京都までインスピレーションを広げる旅に出かけました。京雅の様々な風景の中でも、特に伏見稲荷大社で狛狐と千本鳥居に囲まれてファインダー越しに迎えた「たそがれ時」の情景は筆舌に尽くしがたく、その時の印象を曲にしたためました。 和風の楽曲ではありますが、ただ表面的に「日本」や「キツネ」を追求したものではなく、精神世界の中で美しいものに触れるようなイメージで演奏して欲しいと思っています。 フルート・トランペット以外は各1 名の11 名程度の小編成でも演奏できるように書きましたので、楽器ごとに人数の偏りがあるような楽団でも演奏できる作品です。
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【楽譜】ラ・グリーン
¥13,200
ラ・グリーン Lu-Green 作曲:浦木裕太 編成:小編成 グレード:3.5 この曲の題名である「Lu-Green」は、” Green”、” Lug” の2つの英単語から作った造語です。 単語から見てもわかるように「緑の絨毯」を意味し、草原を描写した曲となっています。 草原といっても人の気配が感じられないような大自然の中ではなく、人の営みが感じられる豊かな草原の風景や、草原を渡る風や馬たちなどを想像し、制作に当たりました。 中間部、初めの発想標語の「Courez」は、「駆けるように」 という意味で、草原の中を駆ける馬や草原を吹き抜ける風をイメージしています。 この楽曲から、どこか人間味が感じられる、暖かく、美しい風景を想像していただけたら幸いです。
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【楽譜】Variations of 4:00 a.m.
¥17,600
Variations of 4:00 a.m. 作曲:三浦秀秋 編成:小編成 グレード:4 本曲は、2010 年に作曲された同名クラリネットアンサンブル曲を、吹奏楽へ再編曲・再構成したものです。曲冒頭に提示される4つの音からなるモチーフを操作することで得られるフレーズを使い、様々な変奏を展開します。 曲名の「4 A.M.」とは、このモチーフを創作したのが午前4時であったこと、曲を通して大まかに4回の変奏がなされること、そして私の敬愛する、ジョン・ウィリアムズ、エルマー・バーンスタイン、ジョルジュ・ドルリュー、エンニオ・モリコーネ、この4人の映画音楽家の作曲技法にインスピレーションを受けたことに由来します。 アンサンブル版は奥州クラリネットアンサンブル(岩手県)に、吹奏楽版は、2011 年にBlitzBrass によって初演されました。どちらも、指揮者・BlitzBrass 音楽監督である松元宏康氏の要請による製作です。氏に感謝いたします。
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【楽譜】樹霊幻想
¥13,200
樹霊幻想 Tree Soul Fantasia 作曲:髙橋伸哉 編成:小編成 グレード:3 古来より、樹木には精霊が宿るという樹木崇拝があり、日本各地の神社には御神木と呼ばれる立派な樹木が、天に向かって悠然とそびえ立っています。樹齢数百年から時には千年を優に超える巨木を仰ぎ見る時、その悠久なる時の流れとともに畏敬の念を感じずにはいられません。 東日本大震災の被災地のひとつである仙台で生まれ育った私にとって、かつて一面の緑に覆われていた沿岸部の松林が壊滅的な被害を受けたことは、とてもつらい出来事でした。しかし震災後、被災した沿岸地域を幾度となく訪れる中で、大津波に耐えて生き延びたごくわずかな樹木や、被災後に育ち始めた若木たちの姿を見るたび、生命力の強さやいとおしさを感じます。 吹奏楽作品を通して、これらの想いを表現したのが本作品「樹霊幻想」です。 小編成用作品とするために、管楽器セクションには3rd パートを作らず(打楽器セクションは、ティンパニとPerc.1,2 の計3 パート)、また各パート内にもdiv. を作ることなく、最少18 人程度で演奏可能な編成にしました。また、小編成でなおかつ初心者も少なくないバンドにも大きな困難なく演奏ができるよう、各パートの使用音域をはじめ、全体の難易度にも配慮しました。 曲は大きく4 つの部分から成っています。ユーフォニアムのソロから始まる冒頭部では霊木の神秘性を、続く8 分の6 拍子によるアップ・テンポ部では木々の生命力を表現しました。ピッコロのソロから始まる中間部では樹木の優しさや包容力を表現し、Grandioso による壮大なエンディングでは、巨木への畏敬の念を捧げながら曲は力強く締めくくられます。
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【楽譜】夜明けと共に竜は哭く
¥17,600
夜明けと共に竜は哭く Crying Dragon 作曲:柳川和樹 編曲:小編成 グレード:4.5 竜が好きです。しかし、今まで吹奏楽曲でこの題材を取り上げる機会がなかったため、今回ようやく叶った形です。個人的にはとても幸せに曲を書くことが出来ました。 スコア上には、私が曲を書きながら想像していたお話の断片を日本語で書いてありますが、ありきたりな流れですし、あまり気になさらずに、それぞれのオリジナルのファンタジーを想像しながら演奏していただければ幸いです。 クラシカルに丁寧に綺麗に仕上げるよりは、過剰なくらいにメロディを歌い上げたり、f は荒々しく作るくらいの演奏の方が映えるのではないかと思います。冒頭のゆったりした部分を過ぎた後は、ずっと速いテンポですので、最後まで失速せずに、勢いで押し切るような演奏を期待します。
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【楽譜】しののめの鴎
¥17,600
しののめの鴎 Seagulls from the Blue Hour 作曲:今村愛紀 編成:小編成 グレード:4 昨年書き下ろした「たそがれの狐」という作品の経験を元に、本来の意味で「小編成」バンドで演奏した時に効果的な作品を書こうと思いました。前回が京都を舞台にした作品だったこともあり、今回は対になるような形で「東京を舞台にした作品」というオーダーをもらったため、和風でありながらも現代のメガロポリス感を感じられるようなポップスの要素を加えた作品にしてあります。 冒頭、かもめの鳴き声を模したフレーズが出てきます。楽譜上では若干リズムが難しく見えますが、丁寧にさらえば非常に単純なリズムですので、落ち着いて練習すれば問題ありません。 フルート・トランペット・打楽器以外は各1 名の12 名程度で効果的に演奏できるように書きましたが、もう少し多い人数の楽団や楽器ごとに人数の偏りがあるような楽団でも演奏できる作品です。
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【楽譜】吹奏楽のためのソナタ1
¥17,600
吹奏楽のためのソナタ1 Sonata I for Wind Ensemble 作曲:岩田学 編成:小編成 グレード:3 タイトル通り、明確なソナタ形式で書いた楽曲です。吹奏楽だと中々触れる機会が少ないソナタ形式ですが、この曲を通して「ソナタ」の形式感を知ることで、シンフォニーをはじめとするクラシックの名曲に対する理解も大きく変わって来るでしょう。形式とはすなわち「お約束」のようなもので、ソナタ形式では提示部・展開部・再現部・終結部の4 部構成になっています。この各セクションの中で第1 主題・第2 主題の2 つの主題を絡み合わせて、楽曲は紡がれていきます。 この曲では、以下のように構成されています。 ■提示部 b.1 ~ b.44 b.1~ 第1主題(F-dur) Con brio b.20~ 第2主題(C-dur) Cantabile ■展開部 b.46 ~ b.125 前半部分は第1主題を使って様々な調性で展開し、後半(G)からは第2 主題を使い対位法的に展開。 ■再現部 b.127 ~ b.161 b.127 第1主題(F-dur)Con brio b.146~ 第2 主題(F-dur→As-dur)Cantabile ■終結部 b.163 ~ b.180 (b.= 小節番号) 演奏においては、特に以下の3つの点について心がけてください。 ・第1主題と第2主題のキャラクターの違いを・曲全体を通して場面ごとに曲想(雰囲気)の変化をつけて演奏しましょう。 ・複数の旋律が絡み合う部分では、主旋律と対旋律のバランスに気を付けながら立体的な音楽になるように心掛けて下さい。 ・曲全体を通して場面ごとに曲想(雰囲気)の変化をつけて演奏しましょう。 また、最小12名で演奏できるように書きましたが、オプションパートを入れて20人以上で演奏するとより効果的です。
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【楽譜】ジブリ・ファンタジー vol.1
¥17,600
ジブリ・ファンタジー vol.1 Studio Ghibli Fantasy vol.1 作曲:久石譲 編曲:今村愛紀
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【楽譜】台湾民謡の主題による変奏曲
¥22,000
台湾民謡の主題による変奏曲 Variations on Taiwanese Folk Songs 作曲:上野友裕 編成:小編成 グレード:3.5 2018年に開催された台湾国際音楽節(Taiwan Band Clinic)に向けて東京音楽制作合同会社の委嘱により作曲。 「台湾の吹奏楽団に幅広く演奏されるようなレパートリー」という方針のもと、いくつかの台湾の民謡・童謡・原住民歌などを検討し、最終的に「雨夜花」を主題に変奏曲形式で作曲を行った。 最小で15名程度から演奏が可能だが、オプション楽器を用意して大きめの編成の楽団でも良い響きが生まれるよう構成されている。 2018年8月5日、新竹縣立文化中心演藝廳にて秋葉原区立すいそうがく団!によって初演。
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【楽譜】カンタービレとアレグロ
¥17,600
カンタービレとアレグロ Cantabile and Allegro 作曲:野呂望 編成:小編成 グレード:3.5 日本の吹奏楽界における小編成楽曲の需要性を感じ、2018年末作曲。この曲は特に小さな規模でも演奏が可能であり、必要に応じて付け足して構わないOptional パートを除けば最低10人から演奏が可能です。 この曲は特に部活動などの教育的観点にも着目して作曲されていますが、それでも、ただ「簡単」に演奏できるだけではもったいないため、あえて変ニ長調 ‒ Des durという調性や、アレグロ部分の特徴的なリズム、ビート感などを取り入れ、馴染みの薄いであろう音楽に触れてほしいと考えました。 ただ構成自体はシンプルなもので、穏やかに歌い上げる前半カンタービレ部と、その主題を活用して躍動感たっぷりに進行する後半アレグロ部の2 つからなっています。 作品は2019年度吹奏楽コンクール神奈川県支部大会中学校F 部門( 上位大会なし) にて初演され、その後、2020年2月22日、大江戸シンフォニックウィンドオーケストラ第8回定期演奏会にて、作曲者本人の指揮で演奏されました。
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【楽譜】流るる空に向けて
¥17,600
流るる空に向けて to the drifting sky 作曲:大嶋浩太郎 編成:小編成 グレード:3.5 小さい頃は、世界が広かったように思います。それが大人になってみると、あちこちに行けるようになり、なんとなく世界の大きさがわかってしまった。 同時に、小さい頃感じた、どこまでも広がる世界に対するワクワク感のようなものが少し薄れてしまったようにも感じます。対して空は、そんな大人になってしまった自分たちに、今なお無限の広がりを感じさせてくれます。幼少期に置いてきてしまった“何か” も一緒に感じさせつつ。 また、空は記憶を呼び覚ますトリガーともいえるでしょう。何かを成し遂げたあの日の空、大切な人を失ったあの日の空、そして何気ない日常の中の空。 時間や記憶を巻き込んで様々な感情を呼び起こす空に、その空間以上の世界の広がりを感じます。今日の空は、皆さんそれぞれにどんな記憶・感情を呼び起こすでしょうか。 演奏に際しては、小編成であることを生かし、細部まで行き届いた繊細な表現を心がけてください。 また、参考演奏は2nd Percussion のBass Drum を、ドラムセットのKick を用いていますが、可能ならばConcert BassDrum での演奏、またはそれに近い音色が得られる工夫をしての演奏が望ましいです。
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【楽譜】天地開闢-神謡
¥17,600
天地開闢-神謡 Genesis 作曲:今村愛紀 編成:小編成 グレード:3.5 12名程度の小編成バンドのための作品群の第3弾として2019年に作曲しました。 《たそがれの狐》(京都)《しののめの鴎》(東京)に続き、両親の出身地として縁のある北海道の地を舞台に設定し、アイヌ民族に伝わる天地開闢(かいびゃく)=国造りの叙事詩「カムイユカラ」を題材に作曲しました。 物語はこのような話となっています。 この世界は昔、無の世界であった。無の中から油のようなものが生まれ、それが炎のように燃えて浮き上がって空が生まれ、残ったものは島(北海道)になった。空と島の2 つの氣から、天神と地神の2柱の神(カムイ)が生まれ、五色の雲に乗って地上に降りた。二神は五色の雲から海や土、生物を作った。ある時、1羽のフクロウが飛んできて、目をパチパチさせたことがきっかけになり、統率する神々を産んだ。また神の姿に似た「人間(アイヌ)」も創造し、神の世界と人間界を仲介する人祖神(オキクルミ・アイヌラックル)が生まれた。 作曲に際し、いくつかの部分は既存のアイヌの歌からインスピレーションを受けました。冒頭は桶の蓋を数人で囲みながら1 拍ずつずれて輪唱させる《ウポポ》(座り歌)、急速部からは《イヨマンテリムセ》(熊送りの踊り)を基にして作曲しています。また、後半のゆっくりとした部分は過去に北海道を訪れた広大な自然の印象を元に音を綴りました。 この音源制作のために作曲家の指揮でピリオド室内吹奏楽団東京によって録音初演し、舞台初演は2019年6月に埼玉県立鷲宮高等学校吹奏楽部によって行われました。
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