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【楽譜】落夏流穂
¥33,000
落夏流穂 Rakka-Ryusui~At the end of summer, when the ricefields begin to whisper...~ 作曲者:柳川和樹 グレード:4.5 編成:大編成 「稲穂が流れ、夏が落ちる頃」という意味で、造語のタイトルをつけました。夏の終わりから秋にかけての、気がつくと過ぎ去ってしまうような時間。木々や空気が留まることなく次々と色めき移り変わっていく、そんな風景を一つのイメージとして描いています。そして、もう一つ。「らっかりゅうすい」という音の持つ、元の言葉の意味。落花流水。つまり、相思相愛です。そこに至るまでの過程、人間の感情の変化を前述の風景に重ね、ひとつの物語を紡ぐように曲は進んでいきます。しかし特にストーリーなどを決めてから譜面を書き進めた訳ではないので、自由な解釈で演奏して頂ければ幸いです。 技術的には難しい曲ですが、音楽の内容は「音楽に詳しくない人」でも楽しめるような分かりやすいものです。奏者が全力で挑戦できて、かつ聴き手に優しい音楽を、という目標をもって書かれています。 演奏のポイントとしては、メロディを引き立てること、そして歌心をもって歌いきること。あまり細かいことを気にせずに、リズミックな部分なのか、歌いこむ部分なのかという流れを読んで演奏することが挙げられます。また、譜面上で特に指示はありませんが161 小節目からは特に拍感を強調し、跳ねるように演奏すると良いと思います。 第10回21世紀の吹奏楽" 響宴" にて、龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部により初演されました。
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【楽譜】ハガニア・プレリュード
¥8,800
ハガニア・プレリュード Hagåtña Prelude 作曲:加藤大輝 編成:小編成 グレード:3 ハガニアとは、グアムの中心に位置する地域です。グアム最大の教会「ハガニア大聖堂」もあり、とても美しい街です。 この曲は急- 緩- 急の3 つの場面からなります。急の場面では、現在のハガニアの美しさを称えるような音楽を目指しました。緩の場面は、ハガニア大聖堂にも通じますが、祈りを表現しました。どのような祈りなのかは、あえて伏せますが、ハガニアの歴史を調べていただくとヒントになるかと思います。 私自身が中高生の頃は、アメリカ系の作曲家の作品が大好きでした。指導をする側になり、日本の編成に合った作品が少ないことを知りました。ホルンやトロンボーンは2nd までしかないのに途中にdiv. が出てきたり、打楽器が7 人以上必要であったり…。ハガニア・プレリュードは、アメリカ風の作風をベースにしつつ、日本のバンド( 特にスクールバンド) の編成に合わせて作曲しました。バスクラリネット/ バリトンサックス、ホルン2nd/ トロンボーン2nd は、それぞれどちらかがいれば演奏可能です( もちろん、2 パートとも揃っているのが理想ではありますが)。 打楽器は、ドラムセットを使えば1 人でも演奏可能です。(その場合のパート譜もオプションで用意してあります)
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【楽譜】花橘の香
¥13,200
花橘の香 和歌の印象による幻想 When I breathe the fragrance of the mandarin orange blossoms 作曲:石原勇太郎 編成:小編成 グレード:3.5 五月待つ 花橘の香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする ― よみ人知らず 古今和歌集第三巻に、このような和歌が収録されています。「5月に花を咲かせる橘の香りが、今は別れてしまった恋人を想い起させる」というような意味です。橘の花というのは、実は古今和歌集の時代よりも昔、万葉集の時代にも、すでに和歌に取り上げられているほど人気のある花です。当時の人々は、橘の花と葉、そして実の美しさが時を超える存在であると信じていました。そんな当時の人々の普遍的な想いと、恋人の懐かしさという個人的な想いが融合し、独特の風情を醸し出している和歌です。 この和歌から感じる印象―つまり、言葉自体の響きであったり、よみ人の想いであったり、歌が思い起こさせる当時の人々の生活などの、この和歌が放つ雰囲気から「花橘の香」を作曲しました。全体は大きく5つの部分に分けることが出来ます。各部分の解説を簡単にしておきます。 冒頭~作品の最も重要な部分です。ヴィブラフォンと木管楽器によって奏される和音が作品全体の響きを支配しています。その響きの中でトランペットによって、作品の重要な動機が提示されます。この動機が、作品のあちこちに登場します。 B~8/6拍子になるこの部分は、「想い出」の部分、とでも言えるかもしれません。橘の花の香り(冒頭の響き)が、昔の恋人と共に過ごした時間を想い起こさせます。特にこの部分は、流れるような動きが大切になりますが、ところどころ現れる休符も大事にしてください。 F~ここは中間部にあたりますが、フルートのソロが中心になっています。フルートの澄んだ音色よりも、竜笛や尺八などのような日本の笛の音色に近づけてみてください。日常的ではない時間感覚をよく味わってもらえればと思います。ここでのクラベス(拍子木)も、世界を作る重要な要素であることも忘れないでください。 H~ここからは、土俗的な踊りのような場面です。低音のオスティナートの上で力強い音楽が奏でられます。しかし、ふっとB以降に現れた楽節が顔を現します。「想い出」は再び燃え上がりかけますが、それも踊りの狂乱の中に沈んでいってしまいます。 L~クライマックスとなる部分です。冒頭の響きが明確に再現され、重要な動機から生まれたアルト・サックスのソロが、動機の最終的な形であるAffettuosoの楽節~クライマックスとなる部分です。冒頭の響きが明確に再現され、重要な動機から生まれたアルト・サックスのソロが、動機の最終的な形であるAffettuosoの楽節を導き出します。またもB部分の「想い出」のカケラが顔を覗かせ、曲は幕を閉じます。を導き出します。またもB部分の「想い出」のカケラが顔を覗かせ、曲は幕を閉じます。 日本の音楽は、西洋の音楽とは異なり「間」を重視します。拍節通りに進む西洋の伝統的な音楽に対して、日本の音楽はひとつの音との対話と、非日常的な時間感覚の中での演奏が伝統的に行われてきました。そのことを少し意識して、この解説冒頭に載せた和歌を何度も読み、その意味を自分なりによく考えて作品と向き合ってみてください。
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【楽譜】雪降る夜に
¥13,200
雪降る夜に In Snowy Night 作曲:下田和輝 編成:小編成 グレード:3 「雪降る夜に」は、CD『吹奏楽コンクール自由曲レパートリー集vol.1「ハガニア・プレリュード」』(発売元: 東京音楽制作合同会社)に収録する作品として、2015 年8 月~9 月にかけて作曲されました。 この作品では、雪が降る寒い日の幸せな家族団らんの様子をモチーフにして、その温かな情景を映画音楽のように表現しています。前半と後半の[Allegro leggiero] では、家の中で暖かくしてワイワイ遊んでいる子供やクリスマスを待ちわびている子供、そしてそれを温かい目で見守る大人達の様子が描かれています。前奏や中間部分では、シチューやポトフなどの体が温まるような洋食を食べながら一家団らんのひとときを過ごす家族や、雪がしんしんと降っている夜の情景などを表現しています。曲全体を通して、人間の、そして家族の温かさを前面に出した作品となっております。 【演奏上の留意点】 この作品は多くのオプショナルパートが設定されており、最小9 人から演奏が可能となっています(工夫次第では8 人でも)。打楽器についても0 人から6 人以上まで対応できるように構成してありますので、様々な編成の楽団で演奏することが可能です。 37・38 小節目や87・88 小節目、200・201 小節目にあるTrb.2,Euph. のマメ譜は、打楽器のS.D. がいない時にのみ演奏しましょう。逆にS.D. がいる場合はマメ譜を省いて演奏しましょう。 Perc.1 は1 段の中にいくつもの打楽器が書かれてありますが、打楽器の人数が少ない場合はDrums で統一して1 人で演奏することも可能となっております(例えばBass Drum はキック、Crash Cymbals はFoot Hi Hat(open) というように)。ただし39・202 小節目からのHi Hat(closed) は打楽器の人数が多くてもそのままHi Hat の楽器で演奏して下さい。
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【楽譜】ディスティネーション
¥22,000
ディスティネーション Destination 作曲:三國浩平 編成:中編成 グレード:4 過去のアメリカの吹奏楽作品に敬意を持って、明るく華やかな音楽を目指して作曲しました。 タイトルの「ディスティネーション= 目的地」のごとく、冒頭のフルートで提示される主題を元にして、まるで旅をするように様々な手法で登場します。中間部ではオルガンのように厳かなコラールを経て、余韻を引きずるフルートやオーボエのパッセージに引き継がれます。フーガの部分からは夢から引き戻されていき、最後には長調で目的地に付いた達成感と、その続きを予想させるようなエンディングを迎えます。 全体的に華々しいフレーズが多いため、明朗な演奏になることを期待しています。また是非、過去のアメリカの吹奏楽曲の名曲のサウンド感を研究した上で演奏してください。
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【楽譜】アカオニノナミダ
¥22,000
アカオニノナミダ ウィンドオーケストラのための The Red Ogre for wind orchestra 作曲:藤代敏裕 編成:大編成 グレード:4 人は(オニは)見た目じゃない。アカオニのために悪者になったアオオニの優しさ。そしてアオオニの優しさにナミダするアカオニだって心優しいヤツなのです。私自身、吹奏楽指導に関わる中で「オニコーチだ!」と言われる場面がたくさんありますが、奏者の生徒たちへの溢れる愛情ゆえにオニになっているのですよ、本当はね(笑) 作品全体は非常にシンプルです。広く大きく力強く描きました。堂々と重厚感を持って、しっかりと歌い上げてドラマチックに表現してください。
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【楽譜】ブルーバックの瞳
¥33,000
ブルーバックの瞳 The Sin of Mankind, and What Bluebuck Saw There. 作曲:日景貴文 編成:大編成 グレード:4.5 ブルーバックとは、かつて南アフリカに生息していた、緩やかにカーブした2 本の角を持ったウシ科の動物です。青く光沢のある美しい毛皮を持ち、身体が大きいにも関わらず走りに長けていたとされています。しかしそのせいでハンターたちの格好の的となり、1800 年頃に絶滅したといわれています。絶滅動物は、現在確認されているだけでも既に40,000 種以上にものぼるとされており、その多くは我々人類の道楽や過ちによって引き起こされてしまいました。作品の構想を練っていた頃に戦争や侵略、銃による事故、事件が多く見られていたことも、この作品の生まれた契機といえるでしょうが、私が表したかったのは絶滅動物に対する哀歌というよりも、彼らが絶える間際にその瞳に映したであろう、そうした人間の心の奥深くに宿る闇についてなのかもしれません。 作品は、序奏に続いて性格の異なる様々な場面を辿りますが、全体としては3 つの主題によって構成されています。それらの配役や、瞬間瞬間でどのように音楽的に機能しているかを見定めることが、作品を演奏する上でのポイントとなるでしょう。また、表記されたテンポの数値は一つの基準として捉えて頂き、特にコラールでは音楽の流れや歌い方に応じてある程度自由にしても良いと思います。全体的としてサウンドのブレンド感とバランスには留意を。場面に応じて全体の響きを追究してみて下さい。オプションのパーカッション5 番は、なくても充分に音楽として成立しますが、演奏効果を大いに引き立たせることでしょう。
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【楽譜】嚮明の舞 道饗の祭
¥44,000
嚮明の舞 道饗の祭 Kyomei no Mai, Michiae no Matsuri 作曲:細木原豪紀 編成:大編成 グレード:5 吹奏楽という媒体は他の編成の真似をしやすいという特色がある。プロアマ問わず演奏会のプログラムには吹奏楽のオリジナル曲よりもオーケストラやビッグバンド、ロックバンドなどの編成からのアレンジ曲が並ぶことの方が多い。この実態には賛否両論あるようだが、この作品ではその特色を生かし、雅楽やポップス、ラテン音楽などを現代音楽の手法を用いて吹奏楽という媒体を通してクロスオーバーさせることを試みた。 題名の「嚮明」は夜明けという意である。また中国の古典、『易経』の「嚮明而治」という一節は元号の「明治」の名の元になった言葉であり、古の文化と新しい文化の混ざった明治時代と現代手法やポップスと雅楽の手法が混ざっているこの作品とのつながりから命名した。 一方、「道饗の祭」は律令制に京都の四隅で妖物などに食物を饗して京都に入るのを防いだ祭のことである。祭りの饗宴の様子を主に立体音響や視覚を用いて表現した。曲全体は笙の配管順から導いたただ1つの音列に支配され、セリー音楽のような手法で発展させている。また構成は唐楽系の舞楽(左舞)をベースとし、乱声や退吹といった雅楽特有の手法も使用している。 本楽曲はエレキベースやシンセサイザー、指定に無い打楽器や邦楽器などを自由に入れて構いません。またコンクールにおいても、規定の範囲内ならあらゆる楽譜変更を許諾します。可能な限りカオスで派手な宴になることを期待しています。
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【楽譜】「薔薇乙女の覚書き」による前奏曲【吹奏楽版】
¥13,200
「薔薇乙女の覚書き」による前奏曲【吹奏楽版】 Prelude with Melodies of“Rose and Maiden” 作曲:尾崎一成 編成:小編成 グレード:3 この曲の題名は、イタリアの小説家であり哲学者でもあった、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前の覚書』という著作に由来するものである。このエーコの著では、20 世紀半ばに限界を迎えたアヴァンギャルド芸術への解決策として、「ウィットやアイロニーに富んだ」芸術が挙げられている。簡単に言えば、それはカリカチュア(風刺画)的なパロディである。それは例えば、写真家バーバラ・カートランドや現代画家の森村泰昌のように、自己の肖像画と過去の名画を組み合わせて新しい作品を生み出すといった作品を指す。今回私はこれらの絵画の例に倣い、クラシック音楽における「薔薇」と「乙女」のメロディを寄せ集めた曲を書いてみたいと思い立った。そこで私は「薔薇」と「乙女」の名がつく作品を探してみた。そしてそれらの作品に現れるフレーズを自分なりに作り変え、曲中に組み込んだ。曲は3 楽章構成で、それぞれに「戦い」、「子守唄」、「謝肉祭」と副題が付けられている。引用は2 楽章と3 楽章に現れる。1 楽章には引用がないが、作曲時にはシューベルトの弦楽四重奏曲からインスピレーションを得ている。
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【楽譜】たそがれの狐
¥17,600
たそがれの狐 Fox into the Magic Hour 作曲:今村愛紀 編成:小編成 グレード:3.5 「たそがれ時」と呼ばれる日没後の薄明の時間は、写真家の中で「マジックアワー」とも呼ばれ、一面が金色に輝く幻想的な写真が撮れる時間帯として知られています。 この曲を作曲するにあたり、京都までインスピレーションを広げる旅に出かけました。京雅の様々な風景の中でも、特に伏見稲荷大社で狛狐と千本鳥居に囲まれてファインダー越しに迎えた「たそがれ時」の情景は筆舌に尽くしがたく、その時の印象を曲にしたためました。 和風の楽曲ではありますが、ただ表面的に「日本」や「キツネ」を追求したものではなく、精神世界の中で美しいものに触れるようなイメージで演奏して欲しいと思っています。 フルート・トランペット以外は各1 名の11 名程度の小編成でも演奏できるように書きましたので、楽器ごとに人数の偏りがあるような楽団でも演奏できる作品です。
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【楽譜】ラ・グリーン
¥13,200
ラ・グリーン Lu-Green 作曲:浦木裕太 編成:小編成 グレード:3.5 この曲の題名である「Lu-Green」は、” Green”、” Lug” の2つの英単語から作った造語です。 単語から見てもわかるように「緑の絨毯」を意味し、草原を描写した曲となっています。 草原といっても人の気配が感じられないような大自然の中ではなく、人の営みが感じられる豊かな草原の風景や、草原を渡る風や馬たちなどを想像し、制作に当たりました。 中間部、初めの発想標語の「Courez」は、「駆けるように」 という意味で、草原の中を駆ける馬や草原を吹き抜ける風をイメージしています。 この楽曲から、どこか人間味が感じられる、暖かく、美しい風景を想像していただけたら幸いです。
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【楽譜】Variations of 4:00 a.m.
¥17,600
Variations of 4:00 a.m. 作曲:三浦秀秋 編成:小編成 グレード:4 本曲は、2010 年に作曲された同名クラリネットアンサンブル曲を、吹奏楽へ再編曲・再構成したものです。曲冒頭に提示される4つの音からなるモチーフを操作することで得られるフレーズを使い、様々な変奏を展開します。 曲名の「4 A.M.」とは、このモチーフを創作したのが午前4時であったこと、曲を通して大まかに4回の変奏がなされること、そして私の敬愛する、ジョン・ウィリアムズ、エルマー・バーンスタイン、ジョルジュ・ドルリュー、エンニオ・モリコーネ、この4人の映画音楽家の作曲技法にインスピレーションを受けたことに由来します。 アンサンブル版は奥州クラリネットアンサンブル(岩手県)に、吹奏楽版は、2011 年にBlitzBrass によって初演されました。どちらも、指揮者・BlitzBrass 音楽監督である松元宏康氏の要請による製作です。氏に感謝いたします。
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【楽譜】樹霊幻想
¥13,200
樹霊幻想 Tree Soul Fantasia 作曲:髙橋伸哉 編成:小編成 グレード:3 古来より、樹木には精霊が宿るという樹木崇拝があり、日本各地の神社には御神木と呼ばれる立派な樹木が、天に向かって悠然とそびえ立っています。樹齢数百年から時には千年を優に超える巨木を仰ぎ見る時、その悠久なる時の流れとともに畏敬の念を感じずにはいられません。 東日本大震災の被災地のひとつである仙台で生まれ育った私にとって、かつて一面の緑に覆われていた沿岸部の松林が壊滅的な被害を受けたことは、とてもつらい出来事でした。しかし震災後、被災した沿岸地域を幾度となく訪れる中で、大津波に耐えて生き延びたごくわずかな樹木や、被災後に育ち始めた若木たちの姿を見るたび、生命力の強さやいとおしさを感じます。 吹奏楽作品を通して、これらの想いを表現したのが本作品「樹霊幻想」です。 小編成用作品とするために、管楽器セクションには3rd パートを作らず(打楽器セクションは、ティンパニとPerc.1,2 の計3 パート)、また各パート内にもdiv. を作ることなく、最少18 人程度で演奏可能な編成にしました。また、小編成でなおかつ初心者も少なくないバンドにも大きな困難なく演奏ができるよう、各パートの使用音域をはじめ、全体の難易度にも配慮しました。 曲は大きく4 つの部分から成っています。ユーフォニアムのソロから始まる冒頭部では霊木の神秘性を、続く8 分の6 拍子によるアップ・テンポ部では木々の生命力を表現しました。ピッコロのソロから始まる中間部では樹木の優しさや包容力を表現し、Grandioso による壮大なエンディングでは、巨木への畏敬の念を捧げながら曲は力強く締めくくられます。
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【楽譜】月光波濤
¥33,000
月光波濤 Waves in Moonlight 作曲:坂井貴祐 編成:大編成 グレード:4 加山又造の水墨画「月光波濤」にインスピレーションを得て2013 年に作曲。 " 右上に大きく描かれた満月。その下に描かれた静かな海。その海の情景は、視点を左に移すごとに荒々しくなっていき、最終的には岩場に打ち付ける波しぶきが画面いっぱいにダイナミックに描かれている。" 水墨画に描かれたこの情景の変化、そしてダイナミックさを音楽で表現しようとしたのが当作です。後半は、それまでに出した主要テーマを同時に鳴らし、「どんな時代、どんな場所でも、そこには同じ月が輝いている」ことを表しました。 北アルプス吹奏楽団 第20回定期演奏会記念委嘱作品。
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【楽譜】小惑星探査ロケットはやぶさの軌跡【楽譜】
¥33,000
小惑星探査ロケットはやぶさの軌跡-技術者たちの情熱と夢から生まれた奇跡の生還- Locus of HAYABUSA 作曲:大嶋浩太郎 編成:大編成 グレード:4.5 小惑星探査ロケットはやぶさが、小惑星イトカワのサンプルを採取し、7年の歳月を経て2010年地球に帰還した。役目を終え、大気圏に突入し燃え尽きたはやぶさに対して、「おかえりなさい」と涙した人も少なくないのではなかろうか。 さて、惑星探査というと宇宙的・近未来的なイメージがつきまとうが、このプロジェクトは、そういった華やかなイメージとは程遠いものであっただろう。ロケットに関する様々な技術を一から開発することからスタートし、打ち上げからサンプル採取、帰還に至るまで幾多の困難を乗り越え、ようやく達成された偉業。プロジェクトに携わった方々の、情熱と地道な努力なくして、この偉業は達成されなかったに違いない。 宇宙を進むはやぶさは、暗く冷たい宇宙空間においては孤独な存在であったはずだ。しかし、もし、このプロジェクトを成功させようとした人たちの情熱や信念が可視化できたとしたら……はやぶさは、まばゆく輝き、1本の光のごとく宇宙を突き進んでいるように見えたのではないだろうか。このようなイメージから作曲をスタートした。最終的には、プロジェクトに関わったさまざまな人たちの偉業達成に至るまでの気持ちの流れといいますか、宇宙への憧れや夢、苦難へ立ち向かう気持ち、成功の喜び、未来へのメッセージなどをイメージの中心に据えつつ、叙事的な表現も含め、1つの曲にまとめ上げた。
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【楽譜】「ピアノ協奏曲第2番」より シンフォニックセレクション
¥27,500
「ピアノ協奏曲第2番」より シンフォニックセレクション Piano Concerto no.2 Symphonic Selection for Wind Orchestra 作曲:S.ラフマニノフ 編曲:福島弘和 編成:中編成 グレード:4 2006年に越谷市音楽団による委嘱で編曲しました。 とても有名なピアノ協奏曲ですが、今回は演奏効果を高めるために、本来の曲の構成や楽章に囚われずに、旋律素材まで分解して再構成しました。旋律線がよく聴こえるようにオリジナルの独奏ピアノやオーケストラの管楽器パートを省略したり、原曲にない打楽器を追加したりと、ラフマニノフの旋律を使用したシンフォニックセレクションの形で編曲しています。 ラフマニノフ特有の自由奔放なテンポ変化や表現を付けるのは難しいとは思いますが、名ピアニスト・オーケストラによる素晴らしいCD も多数ありますので、そちらを参考にしていただければと思います。
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【楽譜】恋
¥7,700
恋 作曲:星野源 編曲:和田直也
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【楽譜】夜明けと共に竜は哭く
¥17,600
夜明けと共に竜は哭く Crying Dragon 作曲:柳川和樹 編曲:小編成 グレード:4.5 竜が好きです。しかし、今まで吹奏楽曲でこの題材を取り上げる機会がなかったため、今回ようやく叶った形です。個人的にはとても幸せに曲を書くことが出来ました。 スコア上には、私が曲を書きながら想像していたお話の断片を日本語で書いてありますが、ありきたりな流れですし、あまり気になさらずに、それぞれのオリジナルのファンタジーを想像しながら演奏していただければ幸いです。 クラシカルに丁寧に綺麗に仕上げるよりは、過剰なくらいにメロディを歌い上げたり、f は荒々しく作るくらいの演奏の方が映えるのではないかと思います。冒頭のゆったりした部分を過ぎた後は、ずっと速いテンポですので、最後まで失速せずに、勢いで押し切るような演奏を期待します。
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【楽譜】しののめの鴎
¥17,600
しののめの鴎 Seagulls from the Blue Hour 作曲:今村愛紀 編成:小編成 グレード:4 昨年書き下ろした「たそがれの狐」という作品の経験を元に、本来の意味で「小編成」バンドで演奏した時に効果的な作品を書こうと思いました。前回が京都を舞台にした作品だったこともあり、今回は対になるような形で「東京を舞台にした作品」というオーダーをもらったため、和風でありながらも現代のメガロポリス感を感じられるようなポップスの要素を加えた作品にしてあります。 冒頭、かもめの鳴き声を模したフレーズが出てきます。楽譜上では若干リズムが難しく見えますが、丁寧にさらえば非常に単純なリズムですので、落ち着いて練習すれば問題ありません。 フルート・トランペット・打楽器以外は各1 名の12 名程度で効果的に演奏できるように書きましたが、もう少し多い人数の楽団や楽器ごとに人数の偏りがあるような楽団でも演奏できる作品です。
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【楽譜】吹奏楽のためのソナタ1
¥17,600
吹奏楽のためのソナタ1 Sonata I for Wind Ensemble 作曲:岩田学 編成:小編成 グレード:3 タイトル通り、明確なソナタ形式で書いた楽曲です。吹奏楽だと中々触れる機会が少ないソナタ形式ですが、この曲を通して「ソナタ」の形式感を知ることで、シンフォニーをはじめとするクラシックの名曲に対する理解も大きく変わって来るでしょう。形式とはすなわち「お約束」のようなもので、ソナタ形式では提示部・展開部・再現部・終結部の4 部構成になっています。この各セクションの中で第1 主題・第2 主題の2 つの主題を絡み合わせて、楽曲は紡がれていきます。 この曲では、以下のように構成されています。 ■提示部 b.1 ~ b.44 b.1~ 第1主題(F-dur) Con brio b.20~ 第2主題(C-dur) Cantabile ■展開部 b.46 ~ b.125 前半部分は第1主題を使って様々な調性で展開し、後半(G)からは第2 主題を使い対位法的に展開。 ■再現部 b.127 ~ b.161 b.127 第1主題(F-dur)Con brio b.146~ 第2 主題(F-dur→As-dur)Cantabile ■終結部 b.163 ~ b.180 (b.= 小節番号) 演奏においては、特に以下の3つの点について心がけてください。 ・第1主題と第2主題のキャラクターの違いを・曲全体を通して場面ごとに曲想(雰囲気)の変化をつけて演奏しましょう。 ・複数の旋律が絡み合う部分では、主旋律と対旋律のバランスに気を付けながら立体的な音楽になるように心掛けて下さい。 ・曲全体を通して場面ごとに曲想(雰囲気)の変化をつけて演奏しましょう。 また、最小12名で演奏できるように書きましたが、オプションパートを入れて20人以上で演奏するとより効果的です。
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【楽譜】一番列車に乗って
¥27,500
一番列車に乗って Take the First Train 作曲:阿部勇一 編成:大編成 グレード:3.5 この曲は2015 年、横浜市立上永谷中学校吹奏楽部に委嘱され、50 周年記念演奏会で演奏されました。鉄道創業の地横浜にちなんで、一番列車に乗り込み、ひとり旅立つ青春の日を描いてます。誰もが一度は経験するであろう” 輝きの日” を、力強く爽やかに表現したいと思いました。 曲は大まかに「1. 急-2. 緩-3. 急」の3部構成となっており、進行とともに情景が移り変わっていきます。 1. 出発の笛、ドアが閉まる、列車はゆっくり動き出す……冒頭ではこの出発の儀式を楽器で再現しています。列車は徐々にスピードを上げ、車窓には見慣れた風景が流れ去って行きます。これから始まる未知なる旅に気持ちは高揚してゆきます。 2. 中間部のイメージは夕暮れです。列車は海沿いをひた走ります。朝の前向きな気持ちから一転、故郷に思いを馳せます。懐かしい人達の顔が浮かんでは消えていきます。過去の美しい宝物を切なくも幸せな気持ちで眺めながめているうちにいつしか夢の世界へ……。 3. 再び朝がおとずれます。さあ、目的地はもうすぐです。 新しい人生に向かって、青春の列車は勇ましく元気いっぱいに走り続けます。 この曲には、私自身が若き日、まだ雪の残る3 月に列車で故郷を旅立った、その時の思い出も重ねています。聴いて下さる皆さんにとって、懐かしかったり、ワクワクしたり、そんな曲になれば嬉しいなと思います。
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【楽譜】瓦礫の城
¥33,000
瓦礫の城 Gareki no Shiro 作曲:福島弘和 編成:大編成 グレード:4 「瓦礫の城」は、2014 年武蔵野音楽大学のホルン科のホルンアンサンブルの委嘱作品として誕生し、翌年に埼玉県総合芸術高校吹奏楽部のご依頼で吹奏楽版に編曲、追加など改訂し、2017 年大江戸シンフォニックウィンドオーケストラがコンクールに取り上げていただいた機にさらに改訂を加えたものが、この作品になります。 「瓦礫の城」は、3.11 の東日本大震災の際に、福島第一原子力発電所が、水蒸気爆発を起こした時の報道を見たのがきっかけでした。1986 年チェルノブイリの事故からの教訓を学ばず、「安全」と国民を欺きながら、制御しきれずに日本中に放射能をまち散らし、その後も、汚染水を海に垂れ流し、廃炉になるまで多額の税金を使うことになってしまった建物「瓦礫の城」の印象を音楽にしてみました。色々な感情の部分が、入り乱れますが、客観的に演奏したほうが、メッセージはより、強くなると思います。
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【楽譜】ブラックシンフォニー
¥44,000
ブラックシンフォニー Black Symphony 作曲:木山光 編成:大編成 グレード:5 この楽曲ではとにかく大きな音量・音圧を追い求めることを目的に置いてあります。演奏技能が評価されるコンクールではお勧めしませんが、芸術性を追求できることが可能な演奏会では、金属製のミュートを音色変化の側面として使用したり、あるいは楽団全体にPA 装置や電子的なエフェクターを使用することも推奨します。 2009 年、スリーシェルズが主催した「奏楽堂の響き2」のために委嘱され、リベラ・ウィンド・シンフォニーによって初演されました。初演時は様々な都合でカット版での演奏となりましたが、今回は全曲版を収録してあります。 なお、録音・出版にあたり、全面的に楽譜の校訂および編集作業が行われました。
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【楽譜】あなたとワルツを踊りたい
¥33,000
あなたとワルツを踊りたい I want to Dance the Waltz with You 作曲:野呂望 編成:大編成 グレード:4.5 -何処かの舞踏会にて。男性か女性かは分かりませんが、ある人がパートナーの手を借り、慣れないワルツを少しずつ踊れるようになっていく。-このような架空のストーリーが頭に浮かび、この曲のテーマとなりました。踊りに誘うかのようなイントロダクションの後、どこかぎこちない足取りの8 分の5 拍子でワルツは始まります。サクソフォンアンサンブルによるこの主題は、M. ラヴェルの「ラ•ヴァルス」から着想を得て作られています。非常にドラマチックな中間部の後、紆余曲折を経て、クライマックスで8分の5拍子は8分の6(4分の3)拍子となり、無事にワルツを踊れるようになった喜びの中で幕を閉じます。 私の頭の中では、常にこの曲のような音楽が鳴っていました。あまりクラシカルな響きではなく、また作る機会も少なかったのですが、今回このような形で具現化できたことは、私にとって一生忘れられない大きな経験と財産になりました。 2017 年3 月21 日、昭和音楽大学公認サークル「昭和ウインドオーケストラ」第21 回定期演奏会にて初演。同年6 月3 日、昭和音楽大学吹奏楽団 昭和ウインド・シンフォニー第18 回定期演奏会にて、ユージーン・M・コーポロン(Eugene M.Corporon) の指揮で再演される。 また、2018 年3 月11 日に行われた「21 世紀の吹奏楽" 響宴"」第21 回においても、佐藤正人指揮、川越奏和奏友会吹奏楽団によって演奏された。
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